熱帯魚と水草は温度管理が肝!?水温の管理方法と費用について徹底解説!
水温管理は設備費と維持費がかかり、
結構大変そう…というイメージがありますが、
実は手軽に管理する方法もあります!
今回は私の経験から、
非常に有効だった手法をご紹介させていただきます。
▽その他の解説記事はこちら
まだない記事もありますので、順番に更新していきます!
目次
1.水温管理の必要性
熱帯魚や水草の育成において、
水温管理は非常に重要です。
例えば夏場は当然水温が高くなりますが、
「熱帯魚だからある程度高温でも大丈夫」
と、無対策のままでいると、
体内の代謝の影響で、
体力を急速に消耗してしまい、
衰弱したり、最悪は死に至ることも。
また、朝と夜の温度の変化も注意が必要です。
急激な温度の変化に対応できない種類が多く、
特にベタなどは非常に繊細で、
ヒレに穴が開いたりボロボロになってしまいます…
![かわいそうすぎます](https://mononon1120.com/wp-content/uploads/2021/02/2014542-1-300x225.jpg)
生体だけではなく、
水草にも当然悪影響があります。
生育の速度が変わる為、
極端に早く育ってしまったり、
全然育たず枯れてしまったり。
または栄養バランスが崩れ、
水槽が苔だらけになることも。
いかに濾過や照明にこだわっていても、
水温の管理ができないと、
それらを生かすことができません。
しっかりと水温を管理し、
適切な運用を心掛けていきましょう!
2.適切な水温
では、魚や水草にとって、
適切な水温とはどれくらいなのでしょうか。
正確には種類によって様々ですが、
たいていの生体・水草は24度~26度が適切です。
金魚など丈夫な生体は、
最悪0度などという環境にも適応できますが、
当然体力を消費してしまいますので、
長生きさせようとしたら、
安定した水温が必要となります。
また、早見表を作成しましたので、
下記も参考になさってください!
生体の適温
系統 | メダカ系 | カラシン系 | ナマズ系 | アナバス系 | シグリッド系 |
---|---|---|---|---|---|
例 | グッピー等 | テトラ等 | コリドラス等 | ベタ等 | エンゼルフィッシュ等 |
20度 | △ | △ | △ | × | × |
21度 | △ | △ | △ | × | △ |
22度 | △ | 〇 | 〇 | △ | △ |
23度 | 〇 | 〇 | 〇 | △ | △ |
24度 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
25度 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
26度 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
27度 | △ | △ | △ | 〇 | 〇 |
28度 | △ | △ | △ | 〇 | 〇 |
29度 | × | × | × | △ | 〇 |
30度 | × | × | × | △ | 〇 |
こうしてみると種類ごとに、
微妙に適温が違うことがわかりますね。
やはり24度~26度あたりが最適温の生体が多いです。
ここから1度~2度の差異が問題ない範囲といえます。
ベタやシグリッドに関しては、
少し水温を高く保ってあげるとよいですよ!
水草の適温
水草に関しては種類が多すぎるため、
代表的な例にとどめます。
■高温(29度以上)に強い水草
・タイガーロータスレッド
・ラージパールグラス
・アヌビアス系
・ウォーターウィステリア
・ハイグロフィラ
etc
■低温(19度以下)に強い水草
・パールグラス
・グロッソスティグマ
・オーストラリアンクローバー
・ルドヴィジア・オバリス
・ウィローモス
・ミクロソリウム
・アヌビアス系
etc
アヌビアスはさすがの丈夫さですね笑
日本固有種に関しては、
四季がある関係上、
寒さ・暑さに強い水草が多いようです。
一応上記の種類は丈夫な水草ですが、
生体のことも考えると、
基本的には22度~28度の間くらいに、
水温を維持したほうが健康的に育ってくれます!
3.水温管理の方法
では適温がどれくらいかがわかってきましたので、
どうやって水温を管理する方法があるか、
ご紹介していきます。
大きく分けると2つになります。
①外から冷やす・温める
②内から冷やす・温める
こちらの2種類です。
4.外から冷やす・温める方法
![だいたい力わざ](https://mononon1120.com/wp-content/uploads/2021/02/eakon_reibou.png)
えっ、コレ?
そう、エアコンです!!
外から冷やしたり温めたりするのは、
だいたい力技です!!
エアコンをつかって部屋ごと適温にするか、
扇風機(ファン)を使用して水温を冷やすというのが、
外部から冷やす・温める方法になります。
エアコンを使用して24時間水温管理する場合、
当然24時間キッチリ冷暖房を利かせる必要がありますので、
ランニングコストは高くなりがちです。
ですが複数水槽があり、
何台も水槽用のクーラーやヒーターを買うのは厳しいという人には
おすすめの手法になります!
クーラー・ヒーターの電気代もばかになりませんからね。
普通に空調使って部屋ごと管理した方が安くなる場合もあります。
また、扇風機(ファン)に関してですが、
専用の商品もあります。
ふつうの扇風機でもいいですが、
水面に向かって風を当てるのは、
専用商品の方が効率がいいです。
夏場だけ使用するというがオススメです!
冬場は素直にヒーターを使いましょう笑
こんな感じです。
見た目が気になる人にはイマイチかもしれません…
ちなみに私が高校生から大学生のころ、
120cm水槽で水草をやっておりましたが、
高価な冷水器・ヒーターは使えなかったので、
両親に謝り倒してエアコンを24時間稼働させていました!
水槽の住人だけでなく、本人も快適でしたね笑
エアコン使用はこんな人におすすめ
・複数水槽がある部屋
・高い設備の購入が不可能な場合
・水槽専用の部屋がある人(うらやましい)
ファンの使用にはこんな人におすすめ
・小型水槽
・上部フィルターを使っている場合
(フィルターで隠れやすいので目立ちにくいため)
・コストを気にする人
5.内から冷やす・温める方法
では次に水槽内部から温度管理を行う方法です。
主に、
①ヒーター
②冷水機
こちらの2点があります。
外部から影響を与える手法に比べ、
イニシャル・ランニング共にかかってしまう方法ですが、
即効性・確実性は高くなります。
ヒーター
![](https://hbb.afl.rakuten.co.jp/hgb/1f1056db.628534f6.1f1056dc.603c6372/?me_id=1208989&item_id=13630990&pc=https%3A%2F%2Fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2F%400_mall%2Ffirst23%2Fcabinet%2Fasone%2Fmain%2F2503%2F02812611.jpg%3F_ex%3D400x400&s=400x400&t=pict)
ヒーターに関しては、
有名ですのでみなさんもよくご存じかと思います。
昔ながらの水中ヒーターのことです。
水槽を温める方法はこれが一般的です。
(というかあとは暖房付けるくらいしか選択肢がないですね…)
基本的な構造は一緒となりますが、
高価な商品だとヒーターの点灯時間を操作できたり、
水がない状態での通電(空焚き)防止機能がついていたりします。
初心者の方に気を付けてほしいのですが、
ヒーターにはサーモスタット(温度管理機能)が、
ついているものとついていないものがあります。
ついていないものをサーモスタットなしで水槽にぶち込むと…
当然際限なく温度が上がっていき…
…
…
はい、ご想像の通りになります。
なので、必ずサーモスタットを使用するか、
サーモスタット機能が一緒についているものを使用しましょう。
元からその機能がついているものはオートヒーターといいます。
オートヒーターは設定される温度が固定となっていますが、
生体飼育に必要な24度~26度くらいの設定がほとんどで、
特にいじるつもりのない方であれば、
このオートヒーターで十分です。
対して、少しだけ温度を高く・低く保ちたい場合などは、
もとから温度調節機能がついた商品を購入するか、
別売りのサーモスタットと、温度調節機能が付いていないヒーターを購入し、
接続する必要があります。
初心者さんにはオートヒーターがおすすめです!
■オートヒーターのおすすめ商品
▽ジェックス スタンディシリーズ
価格、性能ともに申し分ありません。
またシリーズが多いので、
どんな水槽でも合わせられますね!
水槽の大きさによるヒーターの選び方ですが、
下記を参考にしてみてください。
▽適合ヒーター早見表
水槽規格 | W数 |
---|---|
30cm | 50W |
45cm | 100W |
60cm | 150W |
90cm | 300W |
120cm | 500W |
ヒーターが一本で足りない場合は、
追加でもう一本入れてしまって問題ありません。
合計W数が水槽の規格に合うように計算してくださいね。
冷水機
![](https://hbb.afl.rakuten.co.jp/hgb/1f106b06.352ae9b1.1f106b07.305ed80a/?me_id=1322955&item_id=10006004&pc=https%3A%2F%2Fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2F%400_mall%2Frayon%2Fcabinet%2F8000%2F7355.jpg%3F_ex%3D400x400&s=400x400&t=pict)
冷水機を単刀直入に説明すると、
水槽専用のクーラーです。
冷水機自体には水をくみ上げる機能はついていません。
そのためポンプでくみ上げた水を、
冷水機に接続する必要があります。
そして冷やした水を水槽に戻すという仕組みになっています。
維持費・初期投資ともに高額になりがちですが、
水槽はそもそも温めるのは簡単ですが、
冷やすのはなかなか難しく、
夏場は苦戦しがちです。
この冷水機は費用こそかかりますが、
確実に水を冷やしてくれます。
この安心感は結構でかいです。
- メリット
・確実に水温を下げてくれる - デメリット
・維持費が高い
・導入費が高い
・音がうるさい
・排熱による室温上昇
他には代えられないメリットがありますが、
その分代償は大きいです。
どうしても冷水を好む生体を育てたいということがない限り、
あまり冷水機の導入はオススメしていません。
■オススメの冷水機
口コミではゼンスイの冷水機がダントツですね。
▽ゼンスイ TEGARUⅡ
ZRシリーズやZCシリーズが有名ですが、
とにかく高額ですので、
もし導入する場合はしっかり専門店に相談された方がいいです。
その分、このTEGARUはまさにお手軽価格…?
うーんでも2万…2万かぁ…
ちなみにZRシリーズの大型水槽用などは、
平気で15万くらいしますので覚悟してから購入を…
私は水草水槽を目指していますので、
水温の上昇はすこしでも問題です。
温度の上昇により、コケの増殖速度もあがりますので、
CO2や肥料を少なくする必要があるのですが、
そうすると水草の元気度も下がってきてしまいます。
冷水機を入れることで、春と秋のような余裕が持てますので、
投資してでも水草をしっかり維持したいという方は、
冷水機もおすすめと思います。
6.水温管理に役立つその他のグッズ
▽水温計
![](https://hbb.afl.rakuten.co.jp/hgb/1edf1807.59fd7a8d.1edf1808.6e0531e8/?me_id=1211165&item_id=10403412&pc=https%3A%2F%2Fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2F%400_mall%2Fchanet%2Fcabinet%2F3315%2F331421-1.jpg%3F_ex%3D400x400&s=400x400&t=pict)
アナログ(水銀等)とデジタルがありますが、
私はどちらでも良いと思います。
注意しておきたいのは、
アナログ水温計は長い間使えそうな気がしますが、
意外と交換頻度が高いです。
あまり高いものは購入しないほうがよいでしょう。
対してデジタルは、
電源を必要とするものも多く、
美観を気にするとアナログのほうがよさそうです。
ただしアナログにくらべて寿命は長いです。
どっちかというと私はデジタル派です笑
こういったオシャレ商品もありますので、
色々さがしてみてはいかがでしょうか。
7.まとめ
![](https://mononon1120.com/wp-content/uploads/2021/02/cropped-Mononons-NOTE-logo-3a98e6-2.png)
ここまでお読みいただき、ありがとうございます!
魚や水草には水温管理がとても大事なことが、
おわかりいただけたでしょうか。
私も幾度となく温度管理で失敗してきましたので、
この記事が参考になればうれしいです!
ではまた!
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こんにちは、もののんです!
今回は、水温管理の重要性について説明します!
昔は金魚やメダカを飼っていて、
なんとなく熱帯魚も飼えそう…
という甘い思いで熱帯魚を飼ってはいけません!
熱帯魚は温度の変化に敏感です。
勿論金魚並みに丈夫な種もいるのですが、
簡単に病気になったり、へたすると死んでしまいます!
もののんも始めのころはよく水温を軽視してしまい、
大事な命を散らしてしまったことが…
飼うからにはしっかりとした管理を行い、
大事に育てていきましょう!