アクアリウムにおける照明器具の選び方を詳しく説明
▽それぞれ別記事に飛びますのでご参考にされてください。
まだリンクのない箇所は更新をお待ちください…
事前知識として
まず光の勉強をしましょう。
目次
1.光について
アクアリウムにおいて照明は非常に大切な機器です。
水草にとっては光合成の元となりますし、
生体にとっても健康を保つ上で不可欠です。
そしてアクアリウムをたしなむ人であれば、
おわかりかとおもいますが、
照明器具を選ぼうとすると、
色々な数値を見る必要があります。
ルクスやルーメン・ケルビンなど…
わかりづらいですよね。
混乱しがちですが、
適切な照明を選ぶため、
ここで簡単に整理しましょう。
光の単位 | 読み方 |
色温度(K) | ケルビン |
波長・光成分図・スペクトル(nm) | ナノメートル |
光量・光束(lm) | ルーメン |
照度(Lux) | ルクス |
演色性(Ra) | アールエー |
この項目がなんなのかを
理解できたらあなたは照明マスターです笑
ひとつずつ見ていきます。
色温度(ケルビン)
ケルビン(色温度)とは、
端的にいうと色味を表す数値です。
これだけだと意味不明ですよね笑
例えば身近な蛍光灯ですが、
若干色違う気がしませんか?
オレンジっぽいやつや、
![](https://hbb.afl.rakuten.co.jp/hgb/1eee64dc.c064fd59.1eee64dd.b2982d02/?me_id=1284034&item_id=10039924&pc=https%3A%2F%2Fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2F%400_mall%2Fakarie%2Fcabinet%2Fjishahin11%2F228509_2-e.jpg%3F_ex%3D400x400&s=400x400&t=pict)
白っぽいものも。
![](https://hbb.afl.rakuten.co.jp/hgb/1eee64dc.c064fd59.1eee64dd.b2982d02/?me_id=1284034&item_id=10039924&pc=https%3A%2F%2Fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2F%400_mall%2Fakarie%2Fcabinet%2Fjishahin11%2F228509_4-e.jpg%3F_ex%3D400x400&s=400x400&t=pict)
ようは、この色の差が、
色温度(ケルビン)の差なのです!
![引用:色温度(ケルビン数)とライトの選び方 【通販モノタロウ】 (monotaro.com)](https://mononon1120.com/wp-content/uploads/2021/02/2021-02-16.png)
たとえば1800K(ケルビン)であれば、その色調はかなり赤いものとなり、5500Kくらいから白色、16000Kまでくるとその色合いはかなり青白いものとなるのです。たまに青い色をしたヘッドライトの車などを見かけると思いますが、非常に高いケルビン数を持つ電球が使われています。
色温度(ケルビン数)とライトの選び方 【通販モノタロウ】 (monotaro.com) より引用
では、水槽用にふさわしいのはどれくらいのケルビンでしょうか。
7,000K~11,000Kがよく使用されています!
ちょっと青よりの白っぽいのが人気みたいですね。
正直好みの部分が大きく、
この数値はそこまで注視しなくても
良い部分です。
波長・光成分図・スペクトル(nm)
次に波長・光成分図・スペクトルを説明します。
まずこれについては私もモノ申したいです。
色々な用語使い過ぎ!!!
ライトによって全然違う用語になっていたりします。
波長やら、全光束やら、スペクトル図やら…
統一してくれ…おねがいします…
私が勉強して比較的わかりやすくしたつもりですので、
ここで理解してくれると嬉しいです!
たとえばこの商品。
説明欄にこんな表示があります。
![](https://hbb.afl.rakuten.co.jp/hgb/1eee875b.39410885.1eee875c.272ea3c8/?me_id=1239049&item_id=10018005&pc=https%3A%2F%2Fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2F%400_mall%2Faquastage%2Fcabinet%2Fitems%2Fllumi%2Fllumi_axylcp02.jpg%3F_ex%3D240x240&s=240x240&t=pict)
この左上のカラフルな図形!
これがスペクトル図です。
図形の通り、
強い色味の波長の部分のグラフが、
ぐいんと伸びているので視覚的にはわかりやすいですね。
水草の光合成には、
それぞれの色の波長が必要です。
よく赤と青が大事!とか聞きますが、
調べた限り、どの光の波長も水草には重要のようです。
波長だけをみると最強はメタルハライドランプ。
いわゆるメタハラは、
フルスペクトルといわれています。
フルスペクトル
⇒すべての波長をカバーしている
LED照明は比較的赤色が弱いといわれており、
コスパに優れた蛍光灯はその中間くらいといったところ。
ただしLED照明でも最近はかなりいいものがありますので、
後程ご紹介します!
光量・光束(lm)
次にlm(ルーメン)です!
これは一番重要だといっても過言ではありません!
率直に言うと、
「光の量」を示しています。
光合成をおこなう水草にとって、
必要不可欠なものですね。
では実際に水草水槽には、
どれくらいの光量が必要でしょうか。
▽水草水槽に必要な光量
水槽規格 | 必要な光量(lm) |
---|---|
30cm | 800-1,000lm |
45cm | 2,000lm-2,500lm |
60cm | 3,000lm-4,000lm |
90cm | 6,000lm-7,000lm |
120cm | 8,000lm-10,000lm |
基本規格での比較ですので、
イレギュラーな水槽の場合は、
念のため+1,000lmほどは盛っておきたいですね。
照度(Lux)
光の量(ルーメン)と似ていますね。
混乱します。
しかし、かなり違います!
ルーメンは光の量。
対してルクスは、
その地点の明るさを示しています!
「その地点」が大事です。
![ルクスの説明](https://mononon1120.com/wp-content/uploads/2021/02/2021-02-17.png)
ものすごーく簡易的ですが、
上記の赤丸と青丸では、
感覚的にも明るさは違うはずですよね?
当然照明に近いほうが、
明るく感じるはずです。
この地点の明るさのことを、
ルクスというわけです!
そして、水草は種類によって高さが異なります。
後景に使用される背の高い水草は、
出力が弱い照明でも影響を受けやすいですし、
逆に前景用の背が低い水草は、
元から出力の高い照明を使わなければ、
水槽の底まで十分な明るさを届けられません。
基本的には明るさの強いものを使用するのが〇です!
ちなみに前景水草であるグロッソスティグマは、
だいたい底の照度が4,000Luxほどで這わすことができます。
(十分な光量を届けられないと伸びてしまいます)
不安な方は、照度計を購入しましょう!
▽安価でオススメ!(だいたいの数値参考程度に)
演色性(Ra)
また難しいの来たなという感じがしますが、
実は初心者にはかなり優しいのがこの演色性。
Raの数値が100に近づくほど、
太陽の光に近づくという数値です!
なのでRa80~くらいの表記があったら、
それはかなり太陽光に近いです!
つまりいいライト!
本当は照度・光量・波長を加味し、
いいライトを選びたいところですが、
小難しいことはわからねぇよ!って人は、
とりあえずこのアールエーを見るといいかもしれません。
これもメタルハライドランプが圧勝気味です。
ただLEDも今はかなり追いついてきています。
蛍光灯もやはり強いですね。
白熱電球などはRa100ともいわれています。
(もちろん見え方は実際の太陽光とは違いますが…)
2.照明の種類
ここまでしっかり読んでいただいた方。
ありがとうございます!
あなたは照明器具にかなり詳しくなりました!
ここからは各照明の種類をみていきます。
ということで早速ですが、
おおまかな照明器具の種類をかき出してみますね。
- 蛍光灯
昔ながらの愛用者が多い。
今でも第一線の活躍。 - LED照明
ここ最近のトレンド。
人気が高い。 - メタルハライドランプ
野球場のナイター照明などに使用される。
ご想像の通り強力だが高額。
ざっくりいまは3種類にわけられます。
ではそれぞれの特徴を見ていきましょう。
蛍光灯
![](https://hbb.afl.rakuten.co.jp/hgb/1ef33f72.b60e7d30.1ef33f73.3953dfd0/?me_id=1220400&item_id=10028792&pc=https%3A%2F%2Fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2F%400_mall%2Fwilmart%2Fcabinet%2Fpicture01%2Fpicture02%2Fpicture14%2Flk064-05.jpg%3F_ex%3D300x300&s=300x300&t=pict)
昔から愛されている蛍光灯。
間違いなく実績は最多です。
まさに照明業界の金字塔!
歴史が古いため商品が豊富。
そしてなにより安価!
初心者がまず手を出すには、
最適な種類といえるでしょう。
LED照明は赤色の波長を出しづらいのですが、
蛍光灯はその逆で、
赤色の波長には滅法強いのが特徴です。
蛍光灯のメリット・デメリット
蛍光灯のメリット・デメリットを見ていきましょう。
- メリット
・安い
LED照明やメタハラと比べて圧倒的に安価
・交換が可能
蛍光灯を交換すれば別の波長・明るさを出すことができる
・実績が豊富
蛍光灯で育たない水草はほとんどない
・波長の広さ
メタハラには及ばないものの波長の広さはLEDの追従を許さない - デメリット
・交換頻度が高い
蛍光灯の消耗はLED照明に比べて早い
半年~1年程度で交換が必要となる
・壊れやすい
熱がこもるものになるため、故障リスクが高い
おすすめの蛍光灯
■テクニカ インバーターライト60(3灯式・クリアー18W 3本付)
60cm水槽では特にオススメ!
LED照明
![](https://hbb.afl.rakuten.co.jp/hgb/1ef374fb.55a7f393.1ef374fc.fcf5a795/?me_id=1306894&item_id=10000340&pc=https%3A%2F%2Fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2F%400_gold%2Flilimia%2Fimg%2F96003301.jpg%3F_ex%3D300x300&s=300x300&t=pict)
さてついにきました。
アクアリウム照明業界の黒船。
LED照明です!
その特徴はズバリ、
ランニングコストの低さ。
そして寿命が長いこと。
一昔前までLED照明は、
「え~LED~?」
みたいな反応をされていました。
理由は水草に必須といわれる「赤色の波長」
これを出しづらく、
水草育成には不向きとされていたからです。
しかしここ最近は、
各業者から性能がとてもいいLEDが市販されています。
赤色の波長を強く出す商品もあります。
では詳しくみていきましょう。
LED照明のメリット・デメリット
- メリット
・ランニングコストが安い
LEDの特徴その1。ランニングが安い。
・長寿命
LEDの特徴その2。だいたい5年以上使える。
・光を切り替えられる
スイッチャーによって波長の切り替えが可能な商品も - デメリット
・光合成に必要な波長が不足
赤色の波長が不足している商品が多い
おすすめのLED照明
■Chiriros RGB VIVID2
ADA製の逸品ソーラーRGBを凌ぐLED照明です!
特筆する部分は、LEDが苦手とする赤色波長が強いこと。
光量もとても多く、個人的に一押しです!
ちなみに設置の記事もありますのでよろしければ。
■アクロ TRIANGLE LED GROW 600
通称「おにぎり」
かなりのアクアリストに愛用されており、実績が豊富です!
メタルハライドランプ
![](https://hbb.afl.rakuten.co.jp/hgb/1ef37608.55fd3d2b.1ef37609.e086044b/?me_id=1303638&item_id=10042548&pc=https%3A%2F%2Fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2F%400_mall%2Fdennzai%2Fcabinet%2F03825946%2F03873028%2Fiwasaki01%2Fm-ehwp100-80014w.jpg%3F_ex%3D300x300&s=300x300&t=pict)
最期はメタルハライドランプ、
通称「メタハラ」です。
セクハラではありません。
…すいません。
さてこのメタハラですが、
端的にいうと、
高いけど最強
これにつきます!
野球場のナイター照明に使用されるような、
めちゃくちゃ強い光で、
かつ自然光にも近いものになっています。
私が高校生の頃、憧れたものです…(遠い目)
見た目も仕様も上級者向けという感じで、
他の照明と比べて光が直下する特徴をもっており、
影ができやすい分、レイアウト次第で、
1段も2段も味が変わっていきます。
では詳しくみていきます。
メタルハライドランプのメリット・デメリット
- メリット
・圧倒的な明るさ
LEDも蛍光灯も追いつけず
・フルスペクトル
光合成に必要な波長はすべてそろえている
・照明?メタハラだね
圧倒的上級者感が出せる←重要 - デメリット
・全部が高い
たけえー!!たかすぎるぜぇー!!
イニシャルも高いけどランニングがたけぇー!!
(300wでだいたい月¥1,500)
あと交換もだいたい1年で必要だからね!
レベルをあげて物理(金)で殴る。
それがメタハラと理解しています。
おすすめのメタルハライドランプ
■ADA ソーラーⅠ
![引用:ADAさま](https://mononon1120.com/wp-content/uploads/2021/02/1_00-2.jpg)
ソーラーI
ソーラーシリーズ | ADA – PRODUCT – 照明システム (adana.co.jp) より引用
150Wメタルハライドランプを装備したつり下げ式照明器具のスタンダードモデルです。コンパクトで高性能な電子安定器と配光性に優れた拡散型反射板を採用し、ランプの特性を最大限に引き出します。カラーバリエーションはガンメタとホワイトの2色です。 照明ユニットサイズ/W360×D240×H80mm 照明ユニット重量/2.5kg 接続コード長/5m 電源コード長/2m ワイヤー間/180mm ワイヤー長/1.5m ワイヤー径/1.5mm 電子安定器サイズ/W252×D75×H62mm 電子安定器重量/780g 電圧/AC100V・200V・242V 50/60Hz(共用) メタルハライドランプ150Wを標準装備。 国産最高水準の高性能電子安定器を採用(NAコントロールタイマー対応)。
まぁ人気ですよね。
高いけど。
■カミハタ ファンネル2 150W
こちらも昔欲しかったファンネルの次世代機。
なかなか人気があります。
3.その他の便利器具
照明器具の使用において、
様々な便利道具がありますので紹介します。
照明用タイマー
水槽の照明時間は、
だいたい6時間が良いとされています。
日照時間はだいたい10時間ですが、
10時間ですと電球の消耗や、
ランニングコストも増えてしまいますので、
抑えることをおすすめします。
また大事なのが、
この管理を手動にしないこと。
日照時間を少なくしているので、
その分、正確にONOFF管理をしたいです。
そこで便利なのが照明用タイマー
セットすればスイッチを自動でオンオフしてくれます!
旅行もおでかけもこれで安心ですね。
3.さいごに
いかがでしたでしょうか。
新しい情報が入りましたら、
適宜更新していきますね!
![にほんブログ村 観賞魚ブログ ネイチャーアクアリウムへ](https://b.blogmura.com/aquarium/natureaquarium/88_31.gif)
にほんブログ村
こんにちはー!もののんです!
今回は「照明器具の解説」をしていきます!
照明には本当に様々な種類があり、
さらにそれらの種類の中でも、
得意不得意な項目があったりします。
そんな基本的な「光」のお話に加え、
照明器具の詳細についてもご説明していきます!